京都詣#1

行って来ました。恒例の一人京都詣。
3年前から一人で京都に行くのにはまっています。きっかけは溺愛していた猫の死。思いっきり悲しむ機会を作るために訪れたのだけど、旅の途中から京都で一人で過ごす心地よさに目覚めてしまって。それ以来、もう何回行ったかわからないほど。
今回は、仕事後のぞみに乗って夜京都入りし2泊3日滞在する予定。
...が仕事の終わり時間が全く見えず、新幹線の最終に間に合うかかなり微妙なところだったので、深夜高速バスにて行くことに。これだと翌日の早朝につくから、人の少ない時間から行動できるし良いかも♪と思ったわけです。
最近のバスはシートもゆったり、トイレつきでかなり快適!と噂を聞いてたんだけど、前日の夜に確認したらゆったりシートは既に予約不可。。という訳で、シートはスタンダードですが、少しでも快適そうな女性専用車両にしてみました。しかし、、、

  • TDL帰り/就職活動中の学生、貧乏くさいオバチャン、等々、なんかお金なさそうな人率高し。
  • とにかくシート間が狭すぎる。絶対エコノミー症候群になるってば。
  • 消灯はするものの、3時間おきくらいにトイレ休憩があり、その都度電気をつけるので、まるで寝た気がしない。

こんなことなら、無理してでも最終の新幹線に乗るんだった...旅の始まりから既に疲れ気味です。ということで、結論 >>> もう二度と乗らない。
さて、6時到着のところ、到着が早まり5:30に京都駅前に降ろされる。開いているお店も全然ないし、とりあえず一旦ホテルへ。
今回の旅行はほぼお宿がメイン。
3月にOPENしたばかりのHyatt Regency Kyoto

このホテルは、三十三間堂の隣り、かつ京都博物館の向かいという、もの凄いロケーションにある。エントランス前には竹林。夜はライトアップされてもっと幽玄的。コンセプトは、「コンテンポラリージャパニーズ」。
1Fロビーはこんな感じ。

ちなみに、まだ6時前ですから、私以外の客は誰もいません(笑)。とりあえず荷物を預かってもらい、ロビーにてしばし待つとようやくレストランがオープン。1番乗りで朝食を。

さて、お腹も満足したところで、ずっと行きたかった宇治の平等院へ。
奈良線に乗って急行で2駅。宇治ってもっと遠いイメージだったんだけど、こんなに近かったんですね。

極楽浄土を夢見て藤原頼道が建立したこの鳳凰堂。昔、修学旅行で来たハズ、なんだけど、「はいはい10円玉ね〜」とスルーしてしまってた気がする。なんて勿体ない...
池の水面に映る姿と、対岸からの眺めを計算し尽くした上で建てられたであろう、この均整のとれた左右対称の建物は、華麗にして荘厳。これが日本美の真髄ってやつ?鳥肌が立ちました。1つの建物をこんなに没頭して見たのは初めてのことかもしれません。
しばしこの世界遺産をほぼ独占状態で自己陶酔に入ってたんだけど、ふと静寂が遮られる。by修学旅行生。有名な寺社仏閣の悲しき宿命とはいえ、その場の景観や雰囲気を自覚なしに台無しにするってのはホントに罪深いし美しくないと思う。若い時に文化財に触れるという体験はとても大事だと思うけど、こういう形で見せたところで本当の価値もほとんど伝わらないし、もっと他の旅行の形があるんじゃないかっていつも思ってしまう。

と、心の中で修学旅行生に悪態をつきつつ、同敷地内のミュージアム・鳳翔館へ。ここだけでも、わざわざ行く価値ありの場所でした。
コンクリートのモダンな現代建築は半地下になっていてあくまでも敷地内の景観を害さないように配慮され、周りの庭園にも見事に調和。ちなみに建築は栗生 明氏。
ここで何より魅せられてしまったのは、52体の「雲中供養菩薩像」!
一体一体が雲に乗って、踊ったり、様々な楽器を奏でてたり、静かに合掌していたり。いや、もう、ほんとに見てるだけで楽しくなっちゃう可愛さなのです。仏師も作っていて楽しかったんじゃないかなあ。いまは渋い木肌だけど、もとは金も入って彩色されていたとのこと。ここにもまさに極楽を見ました。部屋にこんなのあったら楽しいだろーな。
さて、かなり大満足☆でテンションも上がってきた所で、京都駅へ戻り、レンタサイクルを借りる(笑)。普段、東京ではほとんど歩かないんだけど、京都に来ると自分の足で歩きたくなる。距離感を感じたくなるというか。路地裏の細い道も自転車なら入れるしね。

そうそう。話題の一澤帆布前を通ったらこんな張り紙が貼ってありました。対立しているという、兄弟経営の店の看板も激写(笑)

お昼は行きつけの(?)瓢亭別館へ。

ここは朝粥が有名なここ。今回は初めてお昼に伺い、中庭を眺めつつ松花堂弁当を頂きました。この半熟ゆで卵は黄身のとろーり加減が絶妙で美味しいの。



食後はふらふら寄り道しながら、蹴上から七条にあるホテルまで戻りチェックイン。お部屋はこちら。

 

全体的にシンプルでありながら、ところどころに和のテイストが意識され、柔らかい空間に仕上がっています。江戸時代の着物の古布を用いたタペストリー、そして行灯。なんとも私好み♪お風呂には檜の椅子まで備え付けられています。
夜は京都在住の友達とご飯。訪れたのは鴨川沿いにある、THE RIVER ORIENTAL
ここは、築130年の歴史ある料亭旅館を改造したレストラン。そこにバリのハイクラスリゾートを彷彿とさせるインテリアが融合。結婚式場としてもよく使用されているよう。川床もできるし、屋上にオープンエアもあるし、京都に住んでたら絶対ここでパーティーやるのにな〜、とorganizerの血が騒ぎます。
ここで出てくるのは、いわゆる無国籍料理。生春巻、SUSHIロール、フェットチーネ、ピッツァ・・・。と東京で食べ飽きているメニューだけど、まあ雰囲気が良いので良しとしましょう。デートにオススメですよ。まぁ、私は女子と行きましたがね。(笑)
前日あまり眠れてないし(苦笑)、朝からかなりアクティブに動いたので12時前にはホテルに戻って早々に就寝。二日目に続きます。