パン疲労。
何かの折においしそうなパンの映像を見た夜、脳が完全なる「パンモード」に。
いったんこの"○○モード"になってしまったら、納得いくまで○○を食べるまでその食欲がおさまることはない、という性質を私は持っています。
(多かれ少なかれ皆そうだと思いますがたぶん私はその執着が尋常ではない。)
そんなわけで強迫観念に駆られるように朝からパンを食べに渋谷VIRON へ。
9:00-11:00、ここで出している朝食メニューは2種。
- VIRONの朝食
バゲット+セレアル+ヴィエノワズリー2種(甘いパン10種くらいの中から選ぶ)+ジャム6種+ハチミツ+コティディアンクリーム+コーヒーor紅茶
- パリの朝食
バゲット+サラダ+卵料理+コーヒーor紅茶。
どちらも1,260エン。
"パンモード"になっている私は当然「VIRONの朝食」を選択。
が。
予想以上の怒濤のパンラッシュにただただびっくりしながらひたすら小麦をむさぼってきました。
これ、一人分。
いやあのね!
写真にすると小さく見えるけど、実際このクロワッサンとかめっちゃ大きいんです!
確かに美味しい。
しかし。
ひたすらパンを食べ、珈琲で流し込む。
的な行為を続けていると、
パンばかりこんなに食えるかー!とテーブルをひっくり返し、
ハムとか卵とか(要は塩っけのある動物性蛋白質)もってこいやーーー!
と、叫びたい衝動に駆られます。
たぶん「ヴィロンの朝食」と「パリの朝食」を一つずつ頼んでシェアするのが、このメニューを楽しめる一番賢いやり方なのだと思う。
さすがの私もギブし、残りはお持ち帰りした次第ですが、
会計時ギャルソンからかけられたのは「お腹一杯になりましたか?」という言葉。
自分の耳を疑いました。
もしかして皆これでも足りなかったりするわけ?
逆に聞きたいんですけど、これで満腹にならない人がいるのか。
それとも、この量をもってしても軽々と平らげてしまいそうな女に私が見えるのか。
ねえ、オッサン、どっちよ?
と問い詰めたい気持ちにもなりましたが、脳が完全に小麦菌に侵されていたため上手く応えることすらままならず、ただフラフラしながらお店を出た私なのでした。
東京では世界中の料理が何でも食べられて、食生活は欧米化したといわれる昨今。
でもこんな時、胃袋は雄弁に語る。
自分は生粋の日本人だと。
小麦漬け生活は苦痛を伴う。
全身の細胞という細胞が、NO MORE小麦!(とりあえず今日のところは)と叫ぶのです。
パン疲労のあまり、いつもはどんなに眠くてもリアルタイムで見る(見たら爆笑して逆に眠れなくなる。)「嵐の宿題くん」すらも見ずに寝てしまったほど。(*もちろん録画は忘れない)
ああ、しばらくパンは見たくない。
いや、おいしかったんですけれども。
いくつになっても自分の中に突発的に現れる"○○モード"という獣をうまく飼い慣らすことができない自分にちょっと嫌気がさした一日だったのでした。