美容ドック。

「美容ドック」なるものを受けてきた。@北里研究所病院・美容医学センター。
実は5年前くらいに雑誌(VoCEだったかな?)でこのドッグの存在を知り、すぐに電話したところその時点で既にウン年待ち(!)。
順番が回ってきても、その時連絡が取れないと次の人に回ってしまうというシステムのため、もしかしたら連絡を取り逃したのかも。ふと思い出して電話で確認してみたら、案の定かなり前に連絡を貰っていたよう。データーが残っていたため、空いてるところに優先的に予約を入れてもらえました。
事前に送られてくる問診票に、肌の悩みや現在使用中の基礎化粧品などを記載し持参。直前に洗顔し、肌には何もつけない状態で診断に臨みます。
まずは先生のカウンセリング&マイクロスコープにて肌表面を測定。
その後、最新機器にて深部機能(表面温度、角質層水分値、皮脂量、皮膚pH、表面血流量、皮膚酸素量、弾性度)を測定し、もう一度先生から結果の報告とアドバイスをもらう。

一通り測定を受け終わり診察室に戻ると、見せられたのは愕然とするデータ。水分量、皮脂量ともに非常に低く、ほとんど存在がわからないほどに肌のキメが流れてしまっている。。。
それに加え、先生が着目したのはpH値。
人間の皮膚は、本来弱酸性。それをアルカリ性の石けんや化粧品で洗浄することで、一旦はアルカリ性に傾くものの、肌自らの働きによって弱酸性へ戻る。なのに、私の肌は時間が経ってもアルカリ性のまま。
これらを総合し先生からズバリと指摘されたのは...

「手入れのしすぎによる、肌機能の低下」

肌は本来、自ら潤いを保つための水分や皮脂を分泌し、老廃物を取り除く排泄機能を持っている。しかし過剰に洗浄してしまうことで、乾燥してきめがなくなり「砂漠のような老けた肌」になる。
実際、センターへ美容ドックに訪れる受診者の8割が、皮膚のキメが流れ極度に萎縮した状態になっているとのこと。"日頃から美容に関心の高い人"ほど陥りやすい悪循環だそうな、、、

じゃあ私が今まで時間とお金を費やしてきたものは一体なんだったの!?と半信半疑だったけど、事実は残酷なほど正直に、測定したデータが物語っています(涙)。じゃあ佐伯チズ君島十和子の肌はどう説明するの?と言いたいところですが、もちろん例外の人もいるそうです。それが幸か不幸か、、、わからないけど。
で。
先生に勧められたのが「肌断食」。必要最小限の手入れで肌本来の力を取り戻す作戦。

  • クレンジング洗顔を行わずに、よく泡立てた純石鹸の泡での洗顔を行う。コツは決して肌をこすらないこと。
  • 手にこんもりと山盛りに泡立てた純せっけんで産毛をなでるように。
  • 洗顔後はワセリン等のオイルかクリーム1種類を押しづけするのみ。
  • 外出する場合は、日焼け止めにパウダーなど軽い化粧にとどめる。

この肌断食の結果、89%が改善もしくは何らかの改善がみられ、不変はわずか11%。悪化した症状は全く見られなかったそう。

丁寧に申告した現在使用中の化粧品も「ほとんど不要!」とのダメだしを頂きました(涙)。ファンデーションも、リキッド/クリームはダメ。使用するなら断然パウダリー。

「今までこれだけやってきたんだから、急に全ての使用アイテム&スタイルをがらりと変えることは難しいだろうけど、必要な時だけ使用するようにして下さい」

とのアドバイスを頂き、診察終了。

★感想:
自分の肌の現実を知る&お手入れの間違いをデータによって検証してもらったのは良かったけど、これで¥36750(もちろん保険適用外)は高すぎ。先生の診察時間も20分しか取ってもらえないし、報告書も数値ばかり書いてあって、素人にはちょっと不親切かな?
定期的に受けるといいですよ、と言われたけど(苦笑)、再来訪はないでしょう。最近は他の美容皮膚科(有名な自由が丘クリニックとか)でも1〜2万円前後で美容ドック(「美肌ドック」と謳っているところも)を行っているところも結構あるから、もし今度行くなら別のところかな。
とりあえず、キメ再生のために今日から肌断食始めます!ちなみに先生が出している本はこちら。宣伝じゃないけど(笑)興味あればどうぞ。

ミクロのスキンケア

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