「銀座 ウエスト本店」 シュークリーム

銀座で用事を済ませ、ちょっと一息のお茶時間。外堀通り沿いにある銀座ウエスト本店へ。扉を引いて中に入るとそこはまるで時が止まっているような異空間が広がる。クラシカルな鉄道列車の食堂車のような気品溢れる"喫茶室"。黒髪に、白いブラウス、黒のベスト&タイトスカートという事務員のような制服に身を包んだ清楚なウエトレスさんがきびきびと動いている。


エストといえば「リーフパイ」で有名だけれど、この日お店で頂いたのはシュークリーム。

中のクリームは、カスタードだけのものと、生クリーム&カスタードのハーフアンドハーフの2種のものから選択。これをフォークとナイフで頂くと、いやでも背筋がしゃんとする。薄くしっとりとした皮の中に、隙間なくクリームがみっしり。ナイフを入れるとはみ出してくるクリームを抑えながらゆっくり口に運ぶ。決して甘すぎず、まろやかなクリーム。これは"スイーツ"なんて決して呼びたくない、「洋菓子」。
セットにすると(1,155円)、「おかわり自由」で頂ける飲み物。こちらからお願いしなくても、ウエイトレスの方が常に気を配り絶妙なタイミングで声をかけてくれる。コーヒーがあまり飲めないのでコーヒー以外も「おかわり自由」になるのは本当にうれしい。今日はロイヤルミルクティー

店内には近くの画廊もしくは紳士服店の方かな?と思われる初老のダンディなおじさまが一人でお茶していたりして。高級ブランドのオープンラッシュ、有楽町の再開発等を経て、どんどん街並みも人の流れも変化する銀座だけど、ここにはいつも「古き良き銀座」がちゃあんとある。