ドラマ『流星の絆』最終回。

先日最終回をむかえたドラマ『流星の絆』。すばらしかったです。久々に作り手の魂のこもった作品を見られた気がする。

テレビがつまらなくなった。みんな思っていることだと思いますが。
ドラマやアニメは既にファンがついた漫画や小説のドラマ化か、そうでなければ陳腐な内容ばかりで、バラエティなんてぜーんぶいっしょ。
簡単に視聴率を稼ぐことばかりを考え、完全に視聴者をなめた安易な制作に嫌気が差します。

私は昔から特に連ドラが好きで。
昔は、それこそ週に何日も心が浮き立ったりどうしようもなく切なくなったりと熱狂できるドラマがたくさんあったように思いますが、今は漫画や小説などのあくまで原作ありき、のものばかりで、簡単に視聴率を取ろうという意図が見え見え。
それが面白ければまだいいのですが、「こんなことならドラマ化しなければよかったのに。。。」と思ってしまうような陳腐なものになってしまったり、オリジナルであっても安っぽくて見るに耐えないものが多く、もはやテレビから生まれるものに対してそれほど期待してはいけないような気さえしていたのです。

そんな中、脚本家にクドカンを持ってきて、あえて大幅に設定やキャラクターを変えて挑んだ『流星の絆』。
ドラマ開始前に読んだ原作の世界にも魅了されていたので、このドラマが始まった当初は「えええーー遊びすぎでしょー」とやや不満を禁じえなかったけど、回を重ねるごとにどんどんのめり込んでいって。

そして。原作とは異なる、希望と救いと笑いのあるあたたかいラスト。久々に見終わった後に清々しい気持ちになるもの、そしてテレビの力を見られた気がしてうれしかった。
出演者の皆さま、クドカンさんをはじめとする制作スタッフの皆様、クオリティの高い作品を本当にありがとうございました。

しかし、二宮和也の演技力についてはいまさら言うまでもありませんが、すさまじ過ぎていちいち涙が出てしまう。
スーツ姿はなんど見ても…似合わなすぎて噴きましたけども。(笑) 一年ぶりのドラマ主演お疲れ様でした。

ちなみに「妄想係長・高山久信」の俳優さんがあれ以来気になって仕方ない。素の彼はいったいどんな人なんだろうか。(笑)