切り裂き女。

タオルは無地の白か生成りと決めている。統一感を出したいので他の色は置きたくないし、なるべくロゴなどもないものを。ハンカチとかハンドタオルもそうなんだけど、基本的には日常持ち歩くものや使うものは自分なりのルールがあって、それ以外のものはなるべく生活空間に入れたくない。頂き物は申し訳ないけど、そのマイルール外であることも多くて処分に困る。よく、退職時に記念品的な感じで同僚みんなにハンドタオルをくれたりする女性がいるけど、あれって私にとってはありがた迷惑以外のなにものでもない。
なるべく持ち帰ること自体を回避してはいるものの、そうはいってもどうしても持ち帰らざるを得ない状況もあり、なんだかんだでタオルはたまっていく。誰かに譲ったり、ぞうきんとして使う場合もあるけれどそれにも限界があるし、とはいえさすがにそのまま捨てるのは罪悪感が。
ということで今まで一箇所にまとめて眠らせておくばかりだったんですが、最近は思い切ってはさみを入れてしまう。10センチ四方程度のミニタオルにしてキッチンに置き、料理の後片付け用などに活用。調理後のフライパンや鍋、食後のお皿の汚れをこれでしっかりふき取って、可燃ごみに。今まではペーパータオルを使うことも多かったけれど、この布の活用によってめったに使わなくなりました。まあ私が料理するといったらたいてい油をたっぷり使ったデブメニューが多いので当然大活躍するわけで。
以前、浄水場の職員の方が話していたのですが、家庭から出る生活排水の浄水処理で一番厄介なのは食用油だそう。(PDFですが、ここに詳細が。) それがいつも頭の片隅にあって、ギトギト油をそのまま垂れ流すことも、またそれを落とすために大量の洗剤を使用することも私はすごく嫌。でもこの布を使えば、洗剤も少量で済むし、汚れと同時に、早く視界から葬り去りたい布も処分できちゃう、という。同じ捨てるにしても有効活用して捨てた感じが気持ちよいの。
その他にも着古したTシャツやシャツなど吸収性のよい綿素材のものは洗濯後、捨てずにざっくざく切って同様に活用。この不要布を切っている時の私はとても嬉しそうな顔をしているそうな。確かに「よーし、切ってやったゼ!!!」と心でガッツポーツしながらハサミを入れてるんだもんね。